衣裳着人形の種類
衣裳着人形にもお顔や衣装の違いがございます〜
【お顔について】
ひな人形を選ぶ時、多くのお客様はまずお内裏さまの顔を見られると思います。
殿がイケメンかどうか、姫が美人系か可愛い系か・・・大きく分けて2種類、京風と関東風に分かれます。
京風の顔は切れ長の目に鼻筋の通った、とても高貴で細面のお顔です。ひなまつりが現在の形になった江戸時代中期のころからの伝統的な顔で、いわゆる京美人でモデル風の顔立ちです。一方、関東風の顔は、目がパッチリしていて頬のあたりがふっくらとしており可愛らしく、現代人に近い顔立ちです。俳優・女優やアイドルといったところだと思います。
京風・関東風それぞれの明確な定義はありませんし、人間の顔と同じようにどちらが良いというものではなく、好みのおひな様を選んではいかがでしょうか。お子さまの顔を思い浮かべながら、自分の娘・孫はモデル系だろうか?それともアイドル系? などと考えながら、ひとつひとつ、おひな様のお顔をじっくり見て決めていくのが、選ぶ楽しみのひとつだと思います。
【衣装について】
ひとの服と同じように実にさまざまな柄・色の衣装があり、着物に使うような豪華な金襴や友禅染などの織物、着物の帯地をそのまま使用した高級品まで、その種類は幅広く、なにを基準に選んだら良いのか、迷ってしまうと思います。
ここ最近は、水色やパッションピンク、パステルカラーの明るい色で、花柄やうさぎなどの動物柄が入ったとてもかわいい衣装が増えています。
一方で、昔から天皇家官位が着用していた色(有職)で、和文様など、比較的地味な柄が使用された金襴の衣装が伝統的なものです。選ぶ感覚は洋服とは少しちがうかもしれません。しかし、伝統的かどうかはひとまず置いておき、お子さまのイメージにいちばん合うものを選んではいかがでしょうか。たとえばシックで高貴なドレスと、流行の色・柄を取り入れた華やかなドレス、お子さまに似合うのはどちらですか?
おひな様の衣装も同じ感覚で選ばれれば良いと思います。